首から肩甲骨にかけての痛みとその改善法
この症状は気が付かないうちに徐々に背中が丸くなっていき姿勢が変化することで首から背中にかけての筋肉が過剰に緊張している可能性があるので要注意ですよ。
日常の生活動作はほとんどの場合カラダの前で腕を使って行っているので自然と両肩は前方に移動し、たいていの場合は首も前のめりになっていることが多いでしょう。
この状態がまさしく背中が丸くなっている状態なのです。
よく考えてみると私たちの生活はこの状態の連続ですよね、そしてカラダはそのまま固まってしまっているのではないでしょうか。
このような本来の姿勢を保てないまま固まってしまったカラダにはいろいろな問題が起きてしまいます。
その一つが首から肩甲骨あたりにかけての急な痛みや慢性的な痛みなのです。
ほかにも背中が丸くなってしまうことで起こる症状は、肩こり・腕のしびれ・頭痛・腰痛・股関節やヒザの痛み・骨盤のゆがみ・自律神経の不調までと様々あります。
背中が丸くなった状態は何がどんな感じになってしまっているのでしょうか。
まず肩が前方に移動する場合は胸の筋肉が収縮します、逆に背中側の筋肉は突っ張ったままの状態が続きやがて胸や背中の筋肉が血行不良を起こして固まってしまいます。さらにその筋肉に関連する肩や鎖骨や肩甲骨の関節の可動域は制限されるようになりやがて関節まで固まってしまいます。肩や首、背中はいわゆる凝っている状態になるわけです。
そしてこの状態が長く続くと、血行不良をおこした筋肉はさらに硬くなってしまうという悪循環に陥ってしまい、急な痛みを発したり慢性的なものになる可能性が高くなります。
ではそうならないようにするにはどうしたらよいのか。
まず椅子に座った状態で顔は真正面を向き腕はだらんと下におろしおへそを前に突き出すようにして腰を反らしましょう(寝ている骨盤が起きてくるみたいな感じで!)。
腰はその状態を保ったまま次に肩の姿勢ですが、両肩を上に挙げてそのまま後方に移動させて最後に両肩を下げます。
今、腰を反った状態で胸が張れているでしょうか?力が入り過ぎてどこかつりそうになる場合は、慣れるまではちょっと力を抜き気味にやってみてくださいね。
この体勢は姿勢を正して本来の背骨のバランスを元に戻していくことを目的としています、その時に重要になってくるのが腰の姿勢で、肩の位置を正す場合は連動させて腰の姿勢も正すことが必要なのでちょっと意識してやってみてくださいね。
ではここから、この姿勢を保ったままゆっくりと深呼吸をしましょう。
鼻からゆっくり深く吸って吐く時は口からさらにゆっくり時間をかけて吐き切ります。
吐き切ることが大切ですよ、これを3回繰り返しましょう。これを一日に何回でも行ってください。
正しい姿勢で深呼吸をすることには筋肉のストレッチ、姿勢の矯正、血液循環の改善、自律神経の不調を正す効果があります。
慣れるまではぎこちない深呼吸になってしまうかもしれませんが、毎日繰り返し行うことで首や背中の筋肉の緊張を緩和させることができるのでぜひ実践してみてください。
筋肉の緊張がゆるんで血行が促進されることで回復力は高まり痛みは徐々に和らいでいくことでしょう、そして普段から心掛けることで急な痛みの予防にもなりますよ。
正しい知識と正しいセルフケアで痛みの改善や予防をしていきましょう!