近い将来に役立つ「予防整体」という考え方
QOL(クオリティオブライフ)という言葉、聞いたことありますか?
もともと医療の現場で使われるようになったものですが、今では健康の概念のひとつとして使われるようになっています。
ここで「健康」についてちょっと述べてみたいと思います。
「健康」についてWHO(世界保健機関)はWHO憲章の中でこのように定義しています。
「健康とは、完全な肉体的、精神的、社会的に良好な状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」
つまり、「健康=病気がない」ではない。病気がないだけでなく内面も満たされていて初めて「健康」だといえるのだ、ということだそうです。
現実的にこんな完璧な人がいるのかどうかかなり疑問に感じてしまいますが、まあそれはさておきQOLには程度の差はあれ「健康」が大きく関わっているといえます、そしてここではこの先のQOLにおける「健康」の関わり方について考えていきます。
当院が取り組んでいる健康に関する概念のひとつに「予防整体」というものがあります。
一般的に整体を受けに行くような場合のカラダの状態はすでにコリや痛みが悪化している傾向にあり、そのせいで気持ちまで落ち込み気味になっている方が多いといえます。そしてコリや痛みがひどくなってどうにもならないのにどう対処したらいいのかが分からない、といった感じで来院される方が多いですね。
しかし来院される方の多くは病名の付く症状なのかと言えばそうではなく、原因さえも分からないという場合も多くみなさん余計に不安を抱えているように感じます。
そこで当院のような民間の代替医療の役割としては、まず筋肉の硬さや関節の動きを触診しカラダの見た目のバランスなどの状態を細かくチェックしてさらに日常生活の話なども詳しく聞いたうえで、症状の原因を探り出し改善へと導いて行くための施術を繰り返していきます。
我々の役割はもちろん病気を治すことではなく、症状の一端を改善させていきカラダを楽にさせていくことにあります。
施術を繰り返していくうちになかには完治と言われるような結果にたどり着ける方もいれば、症状を軽度の状態までもっていってあとは定期的なケアでコントロールできている方など様々であり、重要なのはそこからさらにどのように対処していくかということなので、それを念頭に置いてみなさんとはコミュニケーションを取りつつ予防に取り組んでいます。
いつも考えるのは、完全に良くなったのにまた同じような症状を繰り返してしまうのか、あるいは少し落ち着いてきた症状をまた悪化させてしまうのかということであり、施術を通していかにみなさんの予防に対する意識を高めていけるか今でも試行錯誤の日々を送っています。
定期的にカラダの状態をチェックして、バランスや柔軟性を保つ為あるいは血行を促進し神経の働きを活性化させて自己治癒力を高めるための予防整体としてカイロプラクティックの施術を活用し、普段の健康維持に役立ててもらうことを目的として考えていただければと思っています。
病気に関してはすでに「治療する」から「予防する」という時代になっているといえます。
ぜひカイロプラクティックをQOLの一環として生活に取り入れてみてくださいね。